凄い写真を見つけましたYO!
勝海舟、伊藤博文、西郷隆盛、坂本龍馬など、幕末の有名どころが一堂に会した超歴史的価値のある集合写真なんです。
どんなに凄い写真か説明しよう
「誰が誰だかわからない」って?
下の図と見比べれば一目瞭然です。
「坂本龍馬の顔が違うじゃないか」
「君は坂本龍馬を実際に見た事があるのかい?」
写真写りがちょっと違っているだけでしょう。
しかし、それにしても凄い写真だ。
凄い写真なだけに、オークションで強気の価格設定なのも頷けます。
フルベッキ群像写真
実は、この写真には西郷隆盛、坂本龍馬などは一切写っておりません。
佐賀藩の学生達の集合写真なんです。
フルベッキ群像写真(ふるべっきぐんぞうしゃしん)はオランダ出身でアメリカ・オランダ改革派教会から派遣された宣教師グイド・フルベッキとその子を囲み、上野彦馬のスタジオで撮影された44名の武士による集合写真の俗称。
出典:フルベッキ群像写真 - Wikipedia
何人かで偽者と本物を比べてみましょう。
左:偽者 右:本物
坂本龍馬
勝海舟
大久保利通
小松帯刀
大隈重信
桂小五郎
高杉晋作
伊藤博文
明治天皇
明治天皇は若干似ている感じはしますが、ほとんどの人は似ていませんね。
なぜ、佐賀藩の学生達の集合写真が、いつの間にか幕末の英傑達の集合写真となってしまったのでしょうか?
1974年(昭和49年)に、ある肖像画家が「この集合写真は有名志士が多数写っている」という論文を発表しました。
当然、学会では相手にされませんでしたが、その後、この論文をネタにこの集合写真を幕末の英傑達が集合した写真である、として販売する上記のオークション出品者のような業者や、このトンデモ説が正しいと主張する作家、ブロガーが定期的に沸いてきて歴史に詳しくない人が信じてしまう構図が消えないからなんです。
肖像画家の島田隆資が雑誌『日本歴史』に、この写真には坂本龍馬や西郷隆盛、高杉晋作をはじめ、明治維新の志士らが写っている、とする論文を発表した(2年後の1976年にはこの論文の続編を同誌に発表した)。
出典:フルベッキ群像写真 - Wikipedia
写真撮影者の子孫も困っているぞ
この『フルベッキ群像写真』は、日本における初期の写真家上野彦馬(ひこま)が撮影しました。
まさか、学生の集合写真が幕末の英傑達の集合写真になっているなんて、あの世の彦馬は困惑しているでしょう。
そして、彦馬の子孫の方もお困りなんです。
上野氏は苦笑する。「これだけの人が集まれば、必ず記録があるはずなのに、信じている人たちは『秘密会議だからだ』と言うから、いやになりますよ」
出典:2006年2月5日付東京新聞より/上野彦馬の子孫:上野一郎・産業能率大学最高顧問
この新聞記事の画像はこちらのリンクを参照して下さい。
上のオークション出品者のように、ダマしてこの写真を販売しようとする業者が未だにいます。
決して購入しないようにしましょう。